Thu. 11.23.2006 オーガンジーが無い。
 
明日は一日フリーなので夜更かしし放題です。
小学生の頃とかって、休みの前の晩は、何かスペシャルな気持ちになれて、興奮したりしませんでした?
さすがに今はもうそんな感覚無くなってしまって、こうやって思い出すくらいになってしまったけれど、
今でも色々忘れて、純粋な気持ちになれたら、あんな気分で夜を過ごせたりするのかもしれませんね。
自分に芯を持つ事って大事だけど、ひょっとしたら子供みたいに受動的でいられるのは、対極を成す事なのかもしれない。

いつもならゆっくり物撮りでも楽しみながら過ごす所なんですけど、
明日一撮を撮らないと、もう今月中は時間が取れそうにないので、
今日は泣く泣く早めに寝て、明日一日をフルに生かす事に決めました。
撮らないで寝るって異様に寂しい。自分がいないみたい。
 
 
 
 
 
 
Wed. 11.22.2006 PM3:40
 
用事で出かける為、ちょっとバタバタしていた頃。
干してある靴下を取る為ベランダに出た僕は、
不意に見上げた空に心を奪われて、目を離す事が出来なくなりました。 

気がつけば5分も眺めていて、
それにハッと気づいた後、
デジカメで二枚だけ撮って、
急いで靴下を履き、靴ひもを結んで、
ドアを施錠しました。

本当は、もっと、ずっと見ていたかった。
時間が許されれば、67でネガで撮りたかった。

家を出てからも、ずっと空の事を考えていました。
そういえば昔、「俺の空」なんてタイトルをつけた写真があったな、とか、
Ka+Riさんが「空は誰が撮っても綺麗だから」って言ったのを聞いてから、ずっと空を撮る事を止めちゃってたな、とか。

横浜であんな群青の空を見上げたのは初めてかもしれない。
吸い込まれそうな深い青と、
夢のような水色、触りたくて手を伸ばしそうになる雲、
込み上げて滲む金色。

また、いつか見れるかな。
ドラマチックでセンチメンタルな空。

やっぱ、俺死期が迫ってるのかなw


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Sun. 11.19.2006 烏瓜。
 
画家のヒロミさんが拾って来た、からすうり。
彼女が(と言っても妙齢の方なので、彼女という言い方が正しいかどうかはわからないけれど)拾ったものがVELICAFEに置いてあったので、ちょっとお借りして撮らせてもらいました。
先ほど写真をみんなに見てもらおうと持って行ったら、ちょうどヒロミさんもいらっしゃっていたので、少しお話させてもらって、楽しい時間を過ごしてきました。
「色々見てまわりながら、色んな物を拾ってくる癖があるのよ」
鞄の中で探し物をしていたら、ただの木の枝とか出て来た事もあるそうで、
それが人前だったりする為、たまに恥ずかしい想いをする事もあるそうです。
ちなみにこの瓜は、正確には「○○烏瓜」って言って、一般的に烏瓜と言うと、別のもっと小さい物を指すんだそうです。聞いたのに忘れてしまいました。仕事以外の時もメモを持ち歩くようにしなきゃなぁ。

VELICAFEには彼女の描いた絵が沢山置かれていて、そんな中に僕の写真もちょっと混じっています。
このお店にはグラフィック関係の人を集める吸引力があるようで、僕が知っているだけでも沢山のクリエイターが出入りしています。
そんな中、僕が写真を見てもらう時に一番緊張するのは、このヒロミさんだったり。
フェンスよじ登って草木を掻き分けて、この烏瓜を拾って来る妙齢の画家さん。
かなわないなぁ。

それにしても、こんなのが落ちてるなんて、世界は宝石箱なのかもしれないって思った。
たまにはうつむいて歩いてみよう。
 
 
 
 
 
 
Sat. 11.18.2006 早く日曜日に。
 
早く日曜日にならないかな。
撮りたいものが沢山あるのに、時間が全然足りなくて困る。

感覚は使えば使うほど研ぎすまされて行くけれど、
同じ速度で普遍的な物に飽きて行ってしまうから、
リセットする為に強力なバランサーが必要なのだよ。
大衆迎合を第一に狙うほど卑しくは無いんだけれども、
受け入れられない自己満足は誰にでも出来る遊びでしか無いし、
殻に閉じこもった所で、一生誰にも見つけてもらえないだろうね。
それで喰えるかって言ったら、わざわざ答えを書くまでも無い事で。
 
 
 
 
 
 
Thu. 11.16.2006 感覚。
 
デザイナーさんと、次のポスター撮りの打ち合わせをしてきました。モデルさんが商品を身につけている写真を、イメージ撮影でA2。
燃えます。

僕が依頼の撮影で、一番大切だと感じている事は、お互いの頭の中にある「完成写真」の「感性部分のベクトル」のズレを合わせる事。
打ち合わせの際に、お互い絵で「こういう写真にしよう」って描いて、
絵面を合わせた写真を撮る事って簡単ですけれど、そういう事じゃないですよね。
それがどういう雰囲気で、どういう感覚的な物で、
見る事によってどんなイメージを喚起させる写真なのか、って部分が一番大切なのであって。
そういう部分までしっかり話し合えたので嬉しい限りです。
 
 
 
 
 
 
Tue. 11.14.2006 レイアウト。
 
ヴィレッジバンガード大好きなので、ちょこちょこ行ってしまうんですが、
レイアウトの勉強に都合の良さそうな本を見つけたので、購入して、最近よくにらめっこしています。
「グリッドレイアウト」という単語を初めて知って、なんだか色々と物議を醸し出しているもののようなんですが、
これ一つ知っているだけで、随分広い範囲に応用の効く方法論なんだと知る事が出来ました。サイバー系のデザインや、空間を広くとったナチュラル系のデザインでよく見かけますね。

撮る時のフレーミングの参考にもなるかな、って思ったんですが、逆に制約やしばり、目クセになりそうな気もしたので、フレーミングの方法論の一つにはしないよう心がける事にしました。
ただ、知っている事によって、紙面にレウアウトしやすい写真を撮りたい時には重宝されそうです。喚起されるイメージの種類を増やせたっていうか。

最近スクエアフォーマットが好まれているのは、こういう部分にも影響があるんじゃないか、なんて思いました。
デザイナーが撮った写真が好まれるのも、後のレイアウト行程を知っているからこそ、って一面は外せないですよね。
そういえば、雑誌用の写真を撮る時の、縦・横・寄り・引き・ナナメ(アオリ)・切り抜きも考えて、って六種類も、方法論としては同じですね。レイアウトを見据えての事だから。
 
 
 
 
 
 
Mon. 11.13.2006 フレグランス
 
いろんな形があって、雰囲気もあって、個人的に楽しい被写体だと思っています。お店で見かけて、自分で使わないものなのに買ってきてしまいました。
最初に、いつも気にしている文字の部分を撮ってみたんですが、これがなかなか難しいんですよね。ハイライト、中間調、影の部分を上手に保ちながらハッキリクッキリさせたいんですけれど、
フィルムだと大丈夫なんですが、デジだと解像度とシャープネスが邪魔するのか、ウザイ描写になってしまいます。沢山練習してみよう。

この後、全体をイメージで撮ろうとセッティングをしている時に、コードを引っ掛けてストロボを倒してしまいました。
リフレクターは凹むわ、ショックでモデリングランプのタマが切れるわ、踏んだり蹴ったりです。。。出費でかいなぁ。。