Sat. 11.11.2006 明日は撮影。
 
日が変わったから今日だけど。

アシスタントやってた頃は、ロケでの撮影って恐怖以外のなにものでも無かったけれど、
自分が撮るならロケは楽しい。すごく楽しい。
スタジオでの撮影も好きだけど。

なんとなく棲み分けが出来てる気がする。
ロケで使うのは感性。
スタジオで使うのはテクニックと労力。
写真の神様が降りてきてくれるかどうかは自分のテンション次第。

どうしても、すぐにでも欲しい機材が出てきたので、
この依頼が終わったら、
ちょっと狙って、写真でお金を稼いでこようと思っています。
狙って写真で稼ぎに行くのは地元の金沢にいた頃以来だから、随分久しぶり。
街をおしゃれにしちゃいます。
モデルを生かす事だけに執着し続けているフォトグラファーだからこそ、気づける事ってあるんですよね。
 
 
 
 
 
 
Thu. 11.09.2006 気分が突然
 
気分が突然、スナップに向いてきた。
なんなんだコレは。随分唐突だなヲイ。
白い壁とか撮りたい気分です。
もしくは人が誰もいない、夜の町を撮りたい。
なるべく静かで音のしない世界を撮って、何も考えないでみていたい。

今までこういう気分になった時は、大抵何かの反動だったんだけど、
何の反動で今こう思っているのか、見当もつきません。
 
 
 
 
 
 
Wed. 11.08.2006 ジャケ作成終わった〜
 
好きでやってる事なのに、
終わった後に開放感があるなんて、人の心理はよくわかりませんね(笑)

次の土曜日に、ロケでカタログ用のモデル撮影があって、
それが終わったら三ヶ月ぶりくらいに依頼が何も無い状態になります。
まだ写真の収入のみで生活していないんですけれど、
これからそこを目指して行くんだから、この状況は危機感もたないとダメですね。
でもでも三ヶ月ぶりですから、久しぶりに色々見てまわったりして、アウトプットばかりで無く、インプットさせて、一回りでっかくなりたいなんて思っています。

フォトグラファーを目指そうと思った時、良い写真を撮る事ばかり考えて練習していたんですけれど、
実際に仕事をするにはその他の部分の比重がとっても大きいですね。
まずはコミュニケーション能力。
人当たり良く、とか、そんな意味では無くて、
(もちろん大前提としてありますけれどw)
写真の打ち合わせを持てるとしたら、そこで「どんな写真を撮るか」を決めて、依頼者に提示しなければいけないんですけれど、
インディーズのジャケなんかだと、撮影前に曲を聴ける事はまず無いし、相手の顔もわからない事がほとんどで、
お互いネットで知り合って初めてお会いして、初めて相手の顔を見て直接お話して、
その外見と曲名のみから、話し始めた一時間後くらいには、どこでどう撮るか、ライティングはどうするか、どんな小物を使うか、撮影日以前にそれを手配出来るかどうか、
費用の見積もりまで含めてプレゼン出来なければいけないんです。
もちろん後で「自分の作品です」って胸を張って言えるくらいのクオリティのもので、その被写体でしか成し得ない写真を。
相手の外見もわかってる、売り出したいイメージや好んでいるビジュアルも把握している、曲も事前に聴く事が出来る、プレゼンまで一週間時間を持てる、
そんな状況だったらそりゃあヤバい写真撮れますけれど、そんな状況アリエナイです。
時間のゆとり・制作費・打ち合わせ回数が最小の状態で、「ちゃんと写真撮ってもらうのは初めてです」って方を撮る為に、コミュニケーション能力と、事前にありったけ引き出しを作っておく事が非常に重要で、それが出来上がりの写真を決めるものなんですよね。
ふらっと撮影に出て、好きな物を好きに撮って、その中からたまたま一枚良い写真が撮れて、それをHPにアップして、を繰り返していても、
実際の撮影にはまず役に立ちません。

これからジャケットを撮って行きたい!って方に問題。
「J-POPで若干ビジュアル系」
「男・25歳」
「アルバムタイトル未定、収録曲は「雨上がり」」
「じわっと温かい感じだけど洗練されててカッコイイ写真」
「本人以外の人・看板などの写り込みは厳禁」
のキーワードから、
一時間以内にロケーション・ライティング・使用小物を移動交通費も込みで5千円以内で決めて、
10日の納期で遂行・完成させてください。
モデルは当てはまる人なら誰でも良いです。

こういう練習してたら、すごく上手くなるとおもふ。
 
 
 
 
 
 
Tue. 11.07.2006 トリビュートアルバム。
 
もっともっとライティング、上手くなりたいんですよね。
で、これまで沢山、流通している商品写真なんかをお手本に、ライティングの勉強に励んできたんですが、
ライティングが上手くなった後に何撮る?って考えたら人の写真な訳で。

・・・初めから人写真のライティングを練習すれば良かったんじゃねぇの?w

おかげで商品を撮れるようにもなったんですが、
これからは人写真のライティングも、もっと練習して行こうなんて思った訳です。
で、基本に戻って、
絵画の世界なんかだと、まずは習作から始めるように、
写真を「絵作り」と捉えて、習作をやろう!と思い立ちました。
僕はジャケが大好きなので、白羽の矢の的となったのは、既に流通しているジャケ写真。
気になったジャケ写真を、片っ端からそのまま撮ってみようと思っています。
題して「オマージュ・トリビュートアルバム作戦」

最初のリスペクトジャケは二つ。一つ目は小柳ゆきさんのFair Wind。
[LINK]
単純に綺麗だと思うので選んだんですが、
太陽が海に沈もうとしてるって事は、西側の海でしか撮れないって事で。
横浜は東側の海にしか面していないので、移動の時間と資金が大変なので海却下。夕焼けと人のみで行きます。
本人の写真はスタジオでの撮影ですね。太陽が入ってて、あんなに空が均一に明るいなんて事まず無いし。よっぽど曇ってたら別ですけど。背景紙の前に立っての撮影ですね。
ライティング自体はそんなに難しく無さそう。ブレスに全部写ってるしね。

もひとつは絢香さんの三日月。
[LINK]
この背景って多分空じゃない気がする。ムラ染めの布を後ろからライティングしてるみたいな。月も合成なんだろな。
すごく柔らかく光をまわしてますけど、撮った後に随分いじってるような印象を受けます。まともに撮ったら、髪の暗部はもっと黒くなるハズ。フォトショップのコントラスト調整でコントラストを落としたみたいな感じ。で、後調整で髪とかアゴの輪郭線にボカシ入れてますね。ブラシの跡みたいなのが見える気がする。
てか向かって右側の頬とか肩のボケ方に違和感があるなぁ。
撮ったままの写真はもっとピントが来てたか、もしくは背景の明度をごそっと落としたのかな。
実際の印刷物は全然違ったりして。TUTAYA行ってみてこよ。

この習作オマージュに協力して頂けるモデルさんを募集します。
ギャラは出ません。恐らく背景や小物などの費用でいっぱい×2です。写真のプリントとデータをギャラ代わりとさせて下さい。
HPへの掲載予定は、こちらのDIARYで考えています。フォトメニューへの掲載は全く考えていません。メニューに入れたらオマージュってよりパクリだしw
趣味と割り切って楽しんで参加して貰えると嬉しいです。
 
 
 
 
 
 
Mon. 11.06.2006 ジャケット撮影。
 
一日かけてジャケ撮影してきました。
デビューシングルとの事で、こちらも気合い入りまくり!
やっぱりというか、前日超覚醒で眠れずに、朝五時半まで起きてたんですけどねwなれっこです。
ちなみに集合は朝9時でした(汗)

なかなかやばい写真撮れたんですけれど、いろんな絡みから、公開が難しそうです。
 
 
 
 
 
 
Fri. 11.03.2006 だーめだ、また寝れないや。
 
予想してたけど当たって欲しくなかったなぁ。今、朝の7時。

最近色々自分の事がわかってきました。
どうやら「良い写真が撮れるかも!」って日中に感じた日は、
頭がずっとその写真の撮り方を、
ライティング的な部分とか、感性的な部分とか、
天気が移り変わった時にどう対処するかとか、
もし撮れない状況が出てくるとしたらどんなシチュエーションかとか、
自分が望む・望まないに関わらず、勝手に考え続けて、その対処方法と予防策を模索し続けるようで、
寝たいと思っても覚醒しっぱなしになってしまっているみたいです。

これって「俺は根っからのフォトグラファーなんだ」的な良いアピールじゃなくて、
ぶっちゃけて言うと、過去の強烈なプレッシャーから来てる、強迫観念に近い「ビビリ」のなごりなんだと思った。

まだ完全に素人の時に、初めて写真の仕事をいただいて、
仕事をもらうまでは根拠の無い自信がてんこもりで、
俺はそこら辺の中途半端なカメラマンなんかよりよっぽど良い写真撮れるんだから!とか、意気揚々だったのに、
依頼を受けて家に帰った後、なんだか急に怖くなってしまって、
ポジ撮影だから露出外したらどうしようとか、
もしちゃんと撮れなかったらどうしようとか、
ライティングよくわかってないのに、とか、ネガティブな事ばっかり考えてしまって、
撮影一日前には「どうやって逃げ出すか」ばかり考えて過ごした経験があって。
あの時は本当、むちゃくちゃ怖かった。全部無かった事にして欲しいって本気で思った。髪が全部抜けるんじゃないかと真剣に心配した(笑)
この時と同じ強烈なプレッシャーが、今でも同じように襲ってきて、
またトラウマのように何度も自分を苦しめ続けているんだな、ってさっき理解する事が出来ました。
それまで感性や感覚のみで撮ってきてたせいで、テクニックとか機械的な知識、実践的なトラブル対処法のレパートリーが圧倒的に不足していたんですね。

プレッシャーの大きさって、ずっと変わらないんだろな。
写真は失敗すると、自分以外の方の「一生に一度しかないチャンス」を潰してしまって、
それは二度と取り返しのつかないもので、
どうやっても償えない自分の責任だから。

スポーツ選手が、かいた汗の分だけ強くなれる、とか、
素振りした手の血豆だけが自分を支えてくれる、とか言っているのを聞くと、まるで自分の事のように共感してしまって、涙が出そうになる事があります。

最大の恐怖と敵は自分の中にあって、
それは日々のたゆまぬ努力・勉強・重ねて来た経験、思いつく限りのマイナス要因を排除する周到さ、
それら全てを持ってしか乗り越えられない壁なんだって、あの時の経験が今でも自分を焦燥させてくれています。
だからずっと走り続けられるんでしょうね。
困難だけど、あの重圧なんかよりよっぽどマシだから。

プレッシャーにひしひしと浸食されながら、不変の実績とテクニック・知識、それらに裏打ちされた「余裕から生まれる感性」で、良いものを作り出していけるって思える勇気と、その結果。
これ、味わっちゃったから、写真の仕事やめられません(笑)

今でも眠れない夜を過ごす事もあるけど、
その分だけ写真で困っている人を手伝って、助けてあげる事が出来るんだって、
誰よりも自分が自分の存在価値を認める事が出来るくらい、成長する事が出来ました。

写真撮ります。被写体募集中。
一緒に良いもの作りましょう♪
今は写真を撮れる機会を持てる事が、嬉しくてしょうが無い日々を過ごしています。
 
 
 
 
 
 
Fri. 11.03.2006 ロケーションハンティング
 
新規のジャケ撮影依頼をいただいて、本日VELICAFEにて打ち合わせをした後、一緒にロケハンにまわってきました。
依頼者の方が車を持ってらしたので、乗せてもらって横浜市内をグルグル。車が久しぶりだったので微妙にはしゃいじゃいました。やっぱり車欲しいなぁ。超便利。
ロケハンしながら、これまで自分が横浜の夜景をあんまり見てこなかった事に気づきました。
これから寒くなっちゃうけど、せっかくバイク買ったんだし、もっと色々まわろう。