Sun. 10.29.2006 変更。
 
モデル募集欄に、印刷会社と画像の変換についての注意事項を書き加えました。



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写真データを印刷会社で印刷される方へ
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激安の印刷会社を選ばれた場合、
写真データを印刷する為に必要になってくる専門的な行程を、
印刷会社が受け持ってくれない場合がありますので、ご注意をお願いします。

簡単に説明しますと、
デジカメで撮った写真データは、モニター等に表示するのに都合の良い、RGBという形式で保存されるのですが、
印刷会社が印刷に使う機械は、CMYKという形式の画像でなければ印刷する事が出来ません。
どこかで誰かが、画像をRGBからCMYKに変換しなければいけません。ここが注意するポイントです。
フォトショップをお持ちの方の場合、モードの変換からボタン一つで画像をCMYKに変換する事が出来ますが、実際はそれで綺麗に印刷されない不具合が出てきます。
何故かと言うと、CMYKという画像の形式には、印刷機の印刷設定までが含まれているからです。
各印刷会社には独自の印刷ノウハウがあって、独自の印刷設定を持っています。
その設定に合わせた変換を施さないと、せっかく綺麗に撮った写真が綺麗に印刷されてくる事はありません。
よくある例に、極端に色が薄く印刷されてしまう、
極端に色が濃く印刷されて色飽和、ギトギトになる、
墨版の生成が早く、肌や中間色が真っ黒になる、
全然イメージと違う色で印刷される、
緑や青が出ない、などがあります。
印刷会社の印刷設定を熟知している方が変換作業を行わないと、大小の違いはありますが、かなりの確率でそのような事態に陥ります。

回避方法は二つあります。
一つはこちらのプリンタ−で印刷した見本と、RGBのままの写真データを印刷会社に渡して、印刷会社の方に変換作業をしてもらった後、こちらが渡した色見本と色のマッチングを行ってもらう方法。
もう一つは、CMYKに変換されたデータしか扱ってもらえない印刷会社の場合、CMYKへの変換作業はこちらでするとして、やはり同じようにこちらでプリントした色見本とのカラーマッチングをやってもらう方法。
この「色見本プリントと印刷会社の印刷物をカラーマッチングをしてもらう事」を色校正(いろこうせい)と言います。
必ず、この色校正を行ってもらって下さい。

通常であれば色校正は普通にやってもらえるんですが、
激安の印刷会社であった場合、別料金になっていたり、
最悪の場合受け付けてもらえず、海外の印刷所でそのまま印刷、という事もあります。
(海外の印刷所の場合、日本の印刷所と違う方式で写真を色分解する為、特に写真が黒っぽく刷られがちになり、色校正のチャンスが無いと、こちらが撮影時に苦労した部分やディテールなど、全てが無駄となってしまいます)
安いには安いなりの理由があって、
またそれぞれの行程は「綺麗に印刷される為の工夫」として必要なものですので、ご注意、熟考された上で判断をお願い致します。

色校正をせずに安い印刷会社に渡した後、
「なんだか写真のあがりが見本と違った」
と言われても僕のせいではありませんし、
正直一番悲しい想いをするのも僕です。

また、こちらの撮る写真データに関しても、
撮影段階から「印刷会社の印刷機で綺麗に刷られる」データを目指して撮影を行っています。
お渡しする写真が一見ネムく、黒の締まりの無い画像に見え、コントラストが足りないように思われたとしても、決してそのデータを触らないで、そのまま印刷会社へと渡して下さい。それでOKなんです。下手に触ると印刷で諸々破綻してしまいます。


WEB用画像に関してはその限りではありません。
 
 
 
 
 
 
Sat. 10.28.2006 遭遇。
 
夜、ちょっと用事があって外を歩いてたんです。
で、大通りから外れた細い裏道に入ったら、
何かが暗闇の中で
「ガサッ」
って音をたてたんですよね。

・・・・・ネズミ?

嫌だなぁとか思いながら先へ急ごうとしたら、にゃーんってか細い鳴き声が聞こえました。
目を凝らしてよく見ると、まだそんなに大きくない子猫が二匹、
僕からちょっとだけ離れた所で、
こちらの様子を伺うように寄り添っていました。

野良なんでしょうね。今年の夏生まれかな。
ちょっとづつ体がしっかりしてきてるんですが、
手足が体型より若干大きくて、そんな幼さが愛くるしい感じでした。

・・・・さわりたい。

ナデナデして肉球プニプニしたかったんですが、
ちょっとだけ離れてる距離感を考えると、多分人間をそんなに信用してないんですよね。
予想通りで、一歩近づいたら猫も一歩逃げる、みたいな、そんな距離感のままでした。

お腹空かしてるんなら何か買ってきてあげようかな、とかも思ったんですが、
僕は飼い主じゃ無いし、
野良に迷惑してる近隣の人がいるかもしれないし、
飼ってあげられないなら手を出すべきじゃ無いじゃないですか。
(それ以前に飼われる事を望んでないだろうけど)
でも多分、猫は僕にご飯を求めてるんですよね。呼び止めて、姿が見える位置まで出てきてるんですから。

次にここにきて、その時まだいたら、何かご飯あげよう。
(近隣の人に見つからないようにコッソリとw)
そんな事を思いながら、後ろ髪引かれる想いでその場を去りました。
で、去り際に写メ一枚だけ撮ってきました。それがコレ。

[LINK]









なんていうか台無し。
 
 
 
 
 
 
Sun. 10.22.2006 打ち合わせ。
 
ポスター撮りの打ち合わせにフリーバーズへ。
しばらくぶりにデジカメがフリーだったので、何枚か撮ってきました。
自分の撮った「夜の明かり」の写真を見て、懐かしいな、なんて。写真始めた頃、夜ばっかり撮ってたからなぁ。
ロックでロマンティックな明かり。変わらず今も大好きです。

最近は上品な撮影が続いていて、そのせいもあるんだろうけど、
本当はこの写真、もっと画素を荒くしたくて、
ISO感度を1600まで上げて撮影したんだけど、思いのほかノイズが少なく、綺麗に吐き出されてきたのでガッカリです。
夜のBARの写真が綺麗で上品だなんてつまんないよ。荒れた闇の中に喧噪と欲望が渦巻いててこそ。
 
 
 
 
 
 
Wed. 10.18.2006 なんだか凄く当たり前の事に
 
なんだか凄く当たり前の事に気づいてしまった気がする。
見せようとされるから、天の邪鬼な心が見たがらなくて、
綺麗だろって言われるから、綺麗じゃない部分を注目してしまうんだ。
フレーミングされた写真を見ると、ど真ん中でよかったじゃんって思う。
メイクを盛りまくるくらいなら、素で良いんじゃね?って話で。

頑張った結果、それっぽくフレーミングする事に飼い馴らされてしまって、
何か腑に落ちないけれど、それが何なのかわからなくなってしまっているのは、やり方が間違っていたからだった。
「フレーミングで何とかしようとしてる写真」にしか見えないのは当たり前の話で。
 
 
 
 
 
 
Wed. 10.18.2006 FALL
 
秋ってこんなに光が綺麗だったっけ。
夏が一番好きだったけど、
こんなに毎日、あったかくて切ない光を浴びられるなら、秋が一番好きかもしれない。

多分、もうちょっと寒くなったら撤回するんだろうけどw
ってか死期が迫ってるんだったらどうしようw

ずっと昔の日記に、
「物心ついた頃からデジカメで写真を撮りまくれる今の環境なら、将来すごい写真家が生まれそう」
って意味合いの事を書いた記憶があるんですが、
どうもやっぱり関係無さそうな気がしてきています。
もしくは逆かもしれない。
 
 
 
 
 
 
Tue. 10.17.2006 不思議な感覚。
 
昨日お預かりしてきたカメラ達、さっそく色々いじっています。
その中でもSX-70はポラなので、気軽に何枚も撮ってみているんですが、
当たり前かもしれませんが、30年前のカメラって、やっぱり30年前の写りなんですよね。

それが凄く面白くて、なんだかとっても不思議で。
別の意思を持った生き物のように思えてきます。

僕が写真を撮るときの一番の理想は、被写体を見つめた時の想いを、写真表現のベクトルの延長線上で生に描き出す事なんですが、
このカメラを使って撮ると、まるでもう一人、別の人格が一緒に光景を見ていて、合わさった感覚がフィルムに焼き出されているような、そんな不思議な錯覚に陥るんです。
この人格はミスタークメジか、はたまたSX-70か。
とにかく凄く、楽しい。

「カメラは何でも良い。ただの道具であって、使用目的に応じて使い分けている」
こんな言葉、フォトグラファーが口にしているのをよく見かけます。
実際自分も根底ではそう思っているし、
商品撮影なんかはそうでなくてはいけないし、
それは今後も変わらないけれど、
写真が好きで始めた生業、そう言い切ってしまうには、素敵な個性を持ったカメラ達につれない態度じゃないかな、
楽しむ余裕を持ち合わせていないんじゃないかな、
そんな生意気な事を思ってしまいました。

認められたいのはカメラの性能に乗っかった写実な絵を作り出すテクニックじゃないよね。
(それも大事だけどねw)

デジタル全盛の時代、高画質、高詳細、高スピードがどんどんもてはやされているけれど、
写真の楽しさやドキドキはそんな所とは無関係な場所にあるって、常に写真に関わっている僕たちが発信しなきゃ代表者とは言えない、
一番楽しさを知っている幸せの発信者でいなければウソでしょ。


クメジにそうたしなめられた気分です。
 
 
 
 
 
 
Mon. 10.16.2006 遺品。
 
カメラを譲り受ける事になりました。
日程なんかの段取りをして、本日、お預かりしてきました。

いわゆる「おじいちゃんのカメラ」ってやつです。
僕のおじいちゃんではなく、お知り合いの方のおじいちゃんが亡くなられまして、
ご家族の方はフィルムを使うカメラを使われないからと、巡って僕が譲り受ける事になりました。
道具って良くも悪くも、何かしらの想いの側にあっただろう物だと思うから、
いくら誰も使わないからといって、直接の知り合いで無い僕が戴いて良いものかな、なんて事もちょっと思ったりしました。
やっぱりその想いを知っているご家族の方が使われるのが一番ですよね。
なので、お預かりして、ちゃんと写真を撮れる状態にして、
それで沢山綺麗な写真を撮って、それを一杯見てもらって、
「使ってみたい」って思ってもらえたらいつでもお返ししよう、そんな気持ちでお宅まで伺ってきました。

お部屋にお邪魔したら。。。。。なんだこの機材の山は(笑)
ミノルタの引き延ばし機なんて初めてみましたヨ。カラーのプリントまで自分でやってたなんて、すごいおじいちゃんです。
残念ながら僕も自分の引き延ばし機があるので、そちらはそのままにさせていただいて、カメラをメインにお預かりしてきました。
使ってたカメラも結構凄い。なんとファン急増中のSX-70を発掘。え、これ本当に使わせてもらって良いんですか?(笑)
次に名機、YASHICAのElectra35が出てきました。シブイなぁ。これ、ピントはちゃんとキレるのに、淡い優しい色彩で、なんともいえない昭和の写りをするんです。on timeで購入して、ずっと使ってたんだろうな。
最後にゼンザブロニカETR。645はマミヤの67で代用出来るんですが、やっぱりこっちの方が全然軽い。サブ機として使えるかも。

沢山あって、おじいちゃんがどれだけ写真好きだったか、なんだか痛いくらい伝わってきてしまって、
ひょっとしたら、カメラを持って外に出る事で、世界と何かしらのつながりを感じていたのかもしれない、なんて事まで思ってしまって、
自分の手で再び使える状態に出来るものは、頑張って使えるようにしたい、
そんな事を思いながら、ずっとカメラやレンズをピカピカに磨き上げる一日を過ごしました。
久米治さん、これ、綺麗にするね。
一杯撮るから、いつかあの世で僕の写真を褒めて。